Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

関東の4国立大学が共同大学院を設置予定

high190です。
宇都宮、茨城、群馬、埼玉の各国立大学が2年度を目処に共同大学院を設置すると発表しました。

宇都宮大学茨城大学群馬大学埼玉大学の4国立大学法人は2010年4月をメドに、複数の大学が対等な関係で連携する「共同大学院」の設置を目指す。それぞれの得意分野を生かし、地域に欠かせない専門知識を持った人材を育てる狙い。今年度から単位を完全に互換する連携コースを開設。IT(情報技術)専門家の育成に取り組み、将来は経済や医学分野に広げる方針だ。
3日にソフトウエアの開発設計を教える「人間創生情報学コース」を開講。4大学から計60人が受講した。来年度にはデータベースやWEBサービスなどの技術を教える「社会創生情報学コース」を開く。各大学の3、4人程度の教授が講義を担当。講座は4大学をインターネットで結び、同時中継する形で進める。遠隔授業による大学院の演習は珍しいという。
既存の連合大学院では年間で10単位しか互換できないが、今回は4大学院で同時に同じコースを用意して実況中継することで、どの大学の学生も自由に単位が認定される仕組みをつくった。システム構築などに文部科学省から合計で約3300万円の補助金を受けた。

それぞれの大学のWebサイトを見てみたんですが、宇都宮大学に設置に関するリリースが掲載されていました。

4つの大学をインターネットで結んで同時中継するというのは、なかなか面白そうですし、補助金申請をする上でもアピールポイントが高そうな取り組みですね。実際に約3,300万円が補助金交付されているようですし。ちなみにこういった場合、恐らくシステム構築は各大学で折半していると思うので、補助金も申請時にそれぞれの大学分費用が計上されているということなんでしょうか?

実務者レベルでの協力体制がどのようになっているのかも気になる取り組みです。

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