Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

信州大学のふるさと学生援農隊がブドウ農家で活躍中

high190です。
信州大学長野市の連携事業から生まれた「ふるさと学生援農隊」。地域の農家の仕事を手伝うなどの活動ですが、教員志望の学生にとって貴重な経験になっているようです。

長野市信州大学の連携事業の中で生まれた農家支援「ふるさと学生援農隊」の学生が24日、長野市のブドウ農家で初仕事を行い、この時期に欠かせない多忙な作業を手伝った。
長野市若穂地区の農家・小森一二(いちじ)さん(67)のブドウ園の作業を手伝ったのは同大教育学部2年の3人の学生だ。午前9時から小森さんの手ほどきで仕方を学んだ学生たちは、計35アールの「巨峰」園で房切り作業をした。仕事は1日6時間で時給700円、昼食持参。25日と31日、6月1日も訪れる予定だ。
「これは開花までに行う重要な手作業。一時期に集中し家族だけでは無理なので、とても助かる」と小森さん。軽井沢町出身の学生・竹内大さんは「上を向いての作業なので肩や首が疲れ、農家の大変さが分かった。教師になってからもこの経験を役立てたい」、新潟市出身の真島悠佳さんは「実家は米農家なので果樹の仕事をしてみたかった。良い房の枝を見分けるのが難しい」と言いながら取り組んだ。
企画した同市や同援農隊事務局の市農業公社担当者は「先月末に発足し、仕事はきょうが初めて。農作業支援の一般参加者は100人ほどいるが、農家の要望の半分しか応じられない」と話している。

農業の大変さって、実際に体験してみないと伝わらないんですよね。私も実家で父が家庭菜園をやっていて、学生の頃、帰省したときに一緒に農作業をやってみましたが、なかなか体が痛くなって大変です。それを年中やる訳ですから、農家の皆さんの苦労というものは計り知れないものだと思います。

仮に教師を目指している人は、食べ物のありがたさを子ども達に伝えることも仕事の一部になってきます。その時に自分自身が経験を元に語りかけることができれば話の真実性も高いですし、体験学習へ子ども達を誘導することもできるかもしれません。

ふるさと援農隊、なかなか面白い取り組みですがまだ農家の方々にとっての要望を満たせるほどの規模ではないようですので、継続的な実施が必要なのではないかと思います。ボランタリーな取り組みはどうしても人員の定着率が問題になります。活動自体の社会貢献性・教育効果は高いですので、是非たくさんの人が参加していけるものになればと願っています。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ