Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

早稲田大学が佐賀県との協働連携でeラーニングによる講義配信

high190です。
早稲田大学佐賀県は協働連携協定を結んでいます。その理由としては、早稲田大学が系列校として設置を計画している早稲田佐賀学院の話があるからでしょう。また、佐賀県早稲田大学創立者・大隈重信の生誕地であることも連携を結ぶインセンティブになったのかも知れません。
そうした形で進んでいる早稲田大学佐賀県の連携ですが、TV会議システムを利用した講義配信が始まったそうです。

佐賀にいながら早稲田の講義を−。早稲田大学(東京都新宿区)は5月から、テレビ会議システムを活用した生涯学習講座を佐賀市で開く。県との協働連携協定に基づく講座で、同大が特定の地域に配信して遠隔交流授業をするのは初めて。第一弾は「近代日本の思想と文化」がテーマで、佐賀新聞文化センターが受講生を募集している。
早稲田大と同センター・エスプラッツ教室をインターネットで結び、映像をリアルタイムで送る。第一弾は講師の佐藤能丸さんが、同大創設者でもある大隈重信ら、近代日本の政治家や学者を取り上げ、思想面から近代日本の実像に迫る。5月25日に対面講義、6月と7月に遠隔講義を9回実施する。
5月25日と6月22日には、学外機関の大塚国際美術館徳島県鳴門市)のキュレーター坂本明子さんが、西洋美術をテーマに出張講義をする。同大の社会連携推進室は「向学心を満たす教養的資源を提供したい」と話し、演劇講座などの配信も計画している。
受講料は「近代ー」が1万2600円(プリント代315円)、「西洋−」が4200円(テキスト代1260円)。大学・美術館訪問も別に企画している。

個人的には、京都大学のようにOpenCourseWareを活用して無料で講義を公開している大学もありますから、早稲田大学にも是非続いてもらいたかったのですが。まあ、早稲田大学でもOpenCoueseWareを実施していますから、映像での無料配信は今後、ということなんでしょうかね。早稲田佐賀学院の設立も実施段階に入ってきている(2009年4月に開校予定)ことでしょうし、より一層の協力関係を築いて欲しいものです。

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