Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

立命館大学が文学部人文学科に京都学専攻を設置。専攻レベルでの設置は日本初

high190です。
京都学を学ぼうという取り組みを実施している大学は結構あります。その内容を見るとほとんどが公開講座などのレベルなのですが、立命館大学では来年度から4年制の京都学プログラムを実施するそうです。

立命館大学京都市中京区)は24日、来年度から文学部人文学科に、「京都学プログラム」(京都学専攻)を設置すると発表した。京都学の講座や講義は他大学でもあるが、専攻レベルで取り組むのは全国初。同大学は「京都の文化的特色を学ぶことは、日本文化の根底を理解することに通じる」としている。
同大学によると、京都学プログラムの志望者を入試の段階から1学年60人枠で募集し、4年間を通じて学習する。
「京都文化論」「京都地域論」などの講義を設けるほか、「京都で学ぶ、京都『に』学ぶ」をキャッチフレーズにフィールドワークにも力を入れる。
応仁の乱明治維新などを経て、刷新を繰り返してきた歴史や、小京都といわれる全国の都市との比較、地理学的視点から見た町家の姿など、京都の文化的価値を総合的に理解するための研究を実施。日本文化を世界に発信することも目指すという。
文化的施策の立案や町づくり・景観問題を解決する現場などで活躍できる人材の育成を図るという。
木村一信・文学部長は「日本文化の源流を学び、学んだことが普遍化され、応用もされて、地域貢献に生かされることを期待している」と話している。

4年間を通じて、ということは京都に精通した人材を育成するということです。「京都の文化的特色を学ぶことは、日本文化の根底を理解することに通じる」という考え方はとてもユニークな考えですし、ある意味では非常に筋の通った話です。もともと、天皇が納めてきた場所ですし日本の歴史の中心であったことからも、多面的な切り口で勉強できそうな気がします。
日本文化を世界に発信することも目指す、とありますからWebも活用していくんでしょうかね。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ