Clear Consideration(大学職員の教育分析)

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慶應義塾大学に福澤諭吉のおすすめランチが登場

high190です。
今年、慶應義塾大学は創立150周年を迎えます。慶應義塾では、創立150周年を迎えるにあたって、名誉教授によるリレー講座や記念グッズの作成など様々な点で周年行事を盛り上げています。
その中でも特に面白そうな取り組みが「文明開化の昼餉(ひるげ) 福澤諭吉のおすすめランチ」です。

創立150年を迎えた慶応義塾大学で、創始者の福沢諭吉(1835〜1901)にちなんだ期間限定の学食メニューが在学生らによって考案された。22日から、学生に限らず一般の人でも、三田(東京都港区)、日吉(横浜市港北区)、矢上(同)、湘南藤沢(神奈川県藤沢市)の各キャンパスの生協食堂で味わえる。
記念メニューは「過去」「現在」「未来」に分かれ、第1弾の過去は「文明開化の昼餉(ひるげ) 福沢諭吉のおすすめランチ」と名付けられた。創立記念事業の一つとして、学生有志6人が企画した。
150年前は幕末から明治にかけての激動の時代。日本の食生活にどんな変化が起きていたのか、昨年10月から学生たちが図書館で文献にあたり、調査を進めた。
ここで注目したのが、諭吉が明治時代に創刊した新聞「時事新報」で連載した料理献立欄「何にしよう子(ね)」。晩ご飯の献立に悩む主婦のために始まったこの欄には、揚げ物や牛ロースを使ったメニューなど、当時まだ珍しい料理のレシピが紹介されていた。「これこそ文明開化の象徴」と、この中から慶応生協と相談しながらメニュー選定や試食会を開いてきた。
22日から登場するメニューは3種類。「味噌(みそ)すき牛鍋風」(252円)は、諭吉が好んで食べ、学生にも振る舞ったというみそ味の「牛鍋」からヒントを得た。「慶応土耳古(トルコ)プレート」(483円)は「何にしよう子」のレシピから、チキンスープで米を炊いた「土耳古めし」を選び、カツレツを合わせボリューム満点の現代風に仕上げた。しょうゆ風味の豚汁のような「空知汁」(157円)も「何にしよう子」を参考に再現した。
メニュー作りにかかわった文学部4年の荒木結香さん(21)は、諭吉が腸チフスにかかった時、当時嫌悪感を示す人が多い中、牛乳を飲んで回復したエピソードを知り「学問だけでなく、食に対してもチャレンジャーだったんだ」と感じた。法学部2年の吉田詠美子さん(19)も「家族の体を心配するお父さんのようで、ぐっと身近な存在になりました」と話す。
第1弾は5月10日まで。20〜31日は「明治のライスカレー」(336円)、「きゃべつ巻き」(157円)などが登場するほか、第2弾は現在をテーマに6月24日〜7月12日、未来をテーマにした第3弾は9月以降を予定。問い合わせは慶応生協本部(045・563・8489)へ。

幕末から明治時代にかけての食事を再現する、なかなか粋な取り組みです。創立者が生きていた時代にはどのような食べ物があったのか・・・それを食べて福澤先生に思いを馳せよう!という意気込みが伝わってきます。また、慶應義塾大学の各キャンパスで食べられるということも卒業生を大学に呼び込むための材料になりそうですね。

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