Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

同志社大学がポッドキャストを活用して講義を配信

high190です。
先日、京都大学YouTubeに講義を公開したというニュースをお知らせしました。
これに対して、同志社大学では講義をポッドキャストで公開し、いつでもどこでも講義を聴講できるようにしたそうです。

大学の講義を動画にしてインターネットで配信、学生は都合のいい時にiPod(アイポッド)などの携帯音楽プレーヤーで再生して受講する――。そんな試みを同志社大が始めた。出席を確認するかわりにメールでリポートを提出、試験もインターネット上で実施し、ネット上のやりとりだけで単位を認定するという。同大によると、携帯音楽プレーヤーをこうした形で授業に利用するのは、全国の大学でも初めてで、「学習効率が上がるはず」としている。
同大が10日、発表した。対象となる講義は、神学部の「建学の精神とキリスト教」。前期全14回で、同志社の創立者・新島襄の生い立ちや教育思想、キリスト教の基礎などについて学ぶ内容。大学の教室では講義を開かず、ポッドキャストと呼ばれる動画・音声の公開システムを使って配信する。リポートは毎回提出、試験は学期末に行い、2単位を認定する。この授業に履修登録した学生は約660人という。
授業を担当する小原克博教授(キリスト教思想)は「学生にとって学習効率が上がるはず。今後、授業数を増やしたい」としている。学生以外でも「同志社大学ポッドキャスト」(http://podcast.doshisha.ac.jp/)から自由に聴講できる。

YouTubeに比べてポッドキャストは持ち運びができる点で有利です。しかし、YouTubeのような動画ならではのインタラクティブさはポッドキャストにはありません。どちらにも良い点がありますので、授業の運用方法によって活用の仕方が変わってくるということですね。
ただ、iPodを持たない学生はどうするんでしょう?貸し出すのかどうか、大学のWebサイトを見てみましたが詳細は記載されていません。実運用面では今後、そのようなことが課題になりそうです。

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