Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

京都大学が国立大学では初めてYouTubeに講義を公開

high190です。
大学講義のWeb公開に対して世間の期待が高まっているようですが、京都大学が国立大学としては初めてYouTubeに講義を公開しました。

京都大学は4月8日、「YouTube」に公式チャンネル「京都大学オープンコースウェア」を開設し、医学部の講義の動画など199本を公開した。日本の国公立大学YouTubeで講義を公開するのは初めて。
湯川秀樹博士の研究を同大の九後太一教授が解説する動画や、情報学関連の公開講座「コンピュータに感覚を」、経済学部の講義「ITビジネス・マネジメント」、電子回路に関する講義の映像などを視聴できる。
京大は2005年から、大学のWebサイトで講義の動画やポッドキャストを配信しており、新たにYouTubeでも公開した。
私立大学では、明治学院大学が3月24日に公式チャンネルを設置している。

ざっとだけ見ましたが、200近い映像が公開されています。個人的に見てみたいと思ったのは、「ITビジネスマネジメント」という講義ですね。

京都大学ではこれまでも湯川秀樹博士の論文をWeb上で公開したり、研究成果を公開したりしています。自由な学風を象徴するように、講義のWeb公開においても先導的な役割を果たしています。東京大学などは独自の公開システムを持っていますが、京都大学のようにYouTubeを活用することによって、より多くの人に大学を知ってもらうことも可能になります。

京都大学が湯川秀樹博士のノーベル物理学賞受賞論文を公開(2008/02/16)
京都大学が研究成果をWebで公開(2008/02/27)

YouTubeにチャンネルを開設する大学も増えてきていますので、今後はYouTubeをプラットフォームに大学の遠隔授業なども実施できるようになるかも知れません。

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