Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

高度金融人材を育成するために大学での夜間講義の実施を提言

high190です。
経済産業省・企業・大学などで構成する高度金融人材産学協議会は、社会人向けに金融夜間講座を大学で実施すべきという報告書をまとめました。

経済産業省や大手民間企業、大学などで構成する「高度金融人材産学協議会」は19日、日本の将来の金融を担う人材の育成・活用に向けた報告書をまとめた。事業会社で財務・金融の専門人材を増やすため、大学で社会人向けに金融の夜間講座を実施するよう提言した。事業会社が金融の知識を深め、金融機関と緊密に意思疎通できるようにする。
報告書は、財務戦略や財務諸表分析、デリバティブ金融派生商品)など事業会社のニーズが高い科目を採り入れた半年から1年程度の金融初歩コースを大学の夜間講座で設置すべきだと提言。経産省は講座を開設する大学に予算措置を講ずることも検討している。M&A(合併・買収)など実務経験が重視される人材については大学院での教育プログラムの実施を求めた。

この講座、対象となる社会人というのは銀行などの金融業界に勤めている人たちなんでしょうか。過去記事でもお知らせしましたが、高度な金融知識を駆使していくのは、これからの大学職員(金融的な専門職)にも必要なスキルだと思います。

資金調達力の違いは大学職員の能力によるのか?(2008/01/09)

ただ、恐らく一般的には大学職員向けの研修では一般論しか語られないことが多いのではないかと思います。高名な先生のお話も大切だとは思いますが、日々の業務の中で小さい改善を継続して実施する力や専門的な能力を活かしてこれまでにない解決策を導き出したりなど、今まで以上に大学職員の職能は変わることを求められているのではないかと思うのです。

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