Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

信用金庫と大学の連携講座

high190です。
銀行が大学の寄附講座を設置するという話はこれまでいくつかありましたが、信用金庫と大学が講座をするという話は聞いたことがありません。北海道の小樽商科大学札幌信用金庫は全国の大学で初めて信用金庫をテーマにした講座を開設します。

札幌信金と小樽商大は三十一日、四月から同大の三、四年生を対象に信用金庫をテーマとした講座を開設することで合意した。札信がCSR(企業の社会的責任)活動の一環として全面協力し、山田正会長や太田堯理事長のほか、日銀札幌支店の上野正彦支店長、北海道財務局の金融監督官らが講師を務める。「信金」が講義のテーマとなるのは全国の大学でも初めてとみられる。
講座名は「地域経済の活性化と信用金庫」。毎週金曜日の三講目に正式な授業として行われ、通年で計二十九回を予定する。
履修学生は計六回のリポート提出が求められ、四単位の取得が認められる。
講師陣は二十八人。上野・日銀札幌支店長が「金融システムの制度的枠組み」について講義するほか、シンクタンク信金中央金庫総合研究所(東京)の研究員らが地域振興を図る上での地元信金の役割について話す。
また、昨年秋に民事再生法を申請したハコセン(函館)など大型企業案件を手掛ける橋本昭夫弁護士も信金による中小企業の再生支援について説明。札信の融資担当者は実際に再生支援したケースを紹介するなど、学生にとっては地域金融の現場が学べるカリキュラムとなっている。
札信は「学生に信金業界をもっと知ってもらうとともに、優秀な人材の確保にもつなげていきたい」としている。

信用金庫は地域経済に大きな影響力を持ちますので、地方大学のロールモデルになるかも知れませんね。特に中小企業支援などで大学は地域から大きな期待を受けています。また、信用金庫側にとっては信用金庫について、学生に知ってもらうよい機会ですし、人材確保の面でもメリットがありそうです。

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