Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

小江戸、川越の魅力を再発見

high190です。
東洋大学工学部で現代GPに採択されたプロジェクトが着々と進行しているようです。

東洋大学工学部(川越市鯨井)が、「川越の街」を調査研究の対象とした教育プロジェクトに取り組んでいる。第一弾として22日には、環境建設学科2年生が公開発表会を開き、中心街の環境を良くするための計画を提案した。今後も、学生が住み込みで伝統産業を学んだり、宿泊観光コースを提案したりする授業が予定されている。
授業を通して川越の観光や伝統産業が抱える課題を把握し、解決策を提案することで地域活性化に貢献するのが狙い。このプロジェクトは2007〜08年度の文部科学省の補助事業「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に選定された。同学部は「川越のまち全体を学生の実験実習の場とし、成果を『川越学』として確立したい」としている。
22日に市内のホテルで開かれた「図形処理演習まちなか発表会」では、環境建設学科の2年生約110人が、中心市街地の31地区で調査した課題や問題点を発表し、解決につながる街の新しいデザインを模型や図形で示した。
観光客に人気の蔵造りの街並みが続く「一番街商店街」については、「有料駐車場が多く点在し、景観を壊している。立体駐車場をつくって1か所にまとめ、空いた駐車場に木を植えるべき」と提案。菓子店が集まる「菓子屋横丁」については、「子供たちが駄菓子屋で買ったおもちゃで遊べるスペースを確保するため、広場を設けるべきだ」などと学生らしい視点から街づくりを提言した。
今後は、職人宅などに住み込んで伝統産業を体験し、自らの工学知識を応用できるかどうか試したり、実際に川越市内の宿泊施設に宿泊して、宿泊客が少ない川越観光の解決策を探るなど、学外実習も計画している。
プロジェクトを担当する尾崎晴男教授は「研究の成果を学内だけでなく地域のみなさんに見ていただき、川越地域を育てる力になってほしい」と期待している。

川越は小江戸と呼ばれる情緒あふれる都市です。東京からは埼京線西武新宿線を利用すると約1時間30分ほどで着くでしょうか。
歴史のある商店街であるからこそ、現代の大学生が持つアイデアを取り入れることで面白みのある街づくりができるでしょう。学生たちにとっては日頃の勉学の実効性を試す良い機会であると同時に、自分の現在の力を把握することにも繋がります。
今の自分に足りない点を見つけて、さらに先のステージへと進んでもらいたいものです。

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