Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学売店でレジ袋廃止

high190です。
今日の大学入試センター試験、個々の会場校で小さな混乱はあったようですが全体としては概ね無事に終了したようです。*1明日の試験でも大きな問題が起きることなく終了してもらいたいですね。
さて、話は変わりますが私には京都という都市は環境問題に熱心であるという思いがあります。京都議定書が定められた場所でかつ世界遺産を有する歴史的都市であるからでしょうか。京都というのは何となくそんな感じがするところです。
京都大学構内のローソンでは、レジ袋を廃止することにしたそうです。これも環境意識の高さの表れでしょう。

ローソンは17日、京都市左京区の京都大構内にある「京都大学店」でレジ袋を原則廃止したと発表した。同店でこれまで使われてきた年間約20万枚の大幅な削減を目指す。ローソンによると、原則廃止にするのは全国のコンビニでも異例という。
同店はすでに4日から袋を渡すのをやめた。代わりにレジ近くで、ペットボトルが入るポケット付きのバッグを無料で貸し出して協力を呼びかけている。従来通りレジ袋が欲しい場合は、会計の際に客が店員に伝えなければならない。
昨年11月に京都大生協が全7店でレジ袋の原則廃止を導入。廃止前の10月には30.5%の客がレジ袋を使ったが、11月には15.4%に半減した。京都大がこうした取り組みを学内に店舗があるローソンにも働きかけた。
ローソンの篠崎良夫執行役員は京都大で記者会見し、「レジ袋の有料化ではなく、自らいらないとした京大の姿勢は素晴らしい」と述べた。
スーパー大手では、イオンが昨年1月から京都などの一部店舗でレジ袋の無料配布をやめ、1枚5円に有料化している。
尾池和夫総長は「日本全体の1万分の1の二酸化炭素を京都大で出している。研究活動の水準を保ちながらガスの排出を減らしたい」と話す。
環境問題に詳しい高月紘(ひろし)・石川県立大教授(廃棄物工学)は「有料化はレジ袋を減らす意味では評価できるが、お金さえ払えばいいとの風潮が残りかねない。国民的な省エネ、省資源を達成するためには、いらないものは使わない意識を高める必要があり、その意味で原則廃止は一つの前進だ」と評している。

コンビニでのレジ袋廃止は異例だそうです。確かに日用品を多く扱うスーパーマーケットではレジ袋を廃止するという話を聞いたことがありますがコンビニというのは未だかつて聞いたことがありません。ただ、一般的なコンビニエンスストアでは、仕事をしながら利用する人も多いですし、何かのついでに利用することが多いですからレジ袋を廃止することに対する抵抗感が強いでしょう。大学という場所で先鞭を付けるという京都大学の取り組みは非常に評価されるものでしょう。
誰かが先鞭を付けることで全国的に運動が広がっていくこともあります。大学へのコンビニ出店が加速していることからも京都大学には環境面での先進性を全国の大学に伝えていってもらいたいですね。

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*1:2008/01/20訂正 リスニングで若干の不具合があったみたいです