Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

ブランディングがビジネスの基本であるなら大学はどうか?

high190です。
ある記事を読んで「ふむふむ」と思ったので、大学に当てはめて考えてみることにしました。

(上記記事より一部抜粋)

【事前調査】
1. ターゲットはだれか
2. その人たちはなにを望んでいるか
3. 時代のトレンドはなにか

ブランディング
1. イメージを固める
2. それに合致する商品、サービスの選定
3. イメージの共有化
4. ライフスタイルの提案
5. 全体としてのブランディング

【効果の補強】
1. 限られたものの中から特徴を出す
2. 人と人との繋がりを大切にする
3. 出会う時期、タイミングを活かす
4. 自分たちのコンセプトを正しく伝える

【事前調査】
ターゲットはもちろん受験生な訳ですが、日本の高等教育はトロウモデルで言うところの「ユニバーサルアクセス」にあります。要するに様々な人々が大学に入学してくる、ということです。ターゲッティングとしてどういう人を想定するかでブランディングは大きく変わってくるということです。大学の場合、建学の精神の現代的解釈が必要になってくると同時に普遍的な教育理念の再確認が求められます。

ブランディング
全体としてのブランディング、というのは大学にとって大切ですね。えてして、大学では各組織がバラバラに動いてしまっていることが多いように見受けられます。全体を見渡せる部署がリーダーシップを取っていくことの重要性ですね。ただ、組織間を繋ぐファシリテーターがいないといけないのではないかと思います。

【効果の補強】
限られたリソースから特徴を出す…これはとても難しいことのように思います。優秀なマネジャーが必要ですね。人と人との繋がりという点では、学内だけでなく学外の人材との交流など、出来ることはたくさんありそうです。自分たちのコンセプトを正しく伝えるとありますが、その前にコンセプトを明確に定義しなければなりません。改善点は多そうです。

ブランディングを大学に当てはめて考えると、様々な取り組むべきことが見えてきます。確かに大学は競争にさらされるようになり、経営的に厳しくなってきていますが、まだまだ我々事務職員でも出来ることがあるように思います。それぞれがしっかりした考え方を持って大学に向き合えば、色々な効果が出てくるのはないかなと個人的には思っています。

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