Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学で年金保険料猶予手続きが可能に?

20歳で大学に入学したhigh190です。
今日のテーマは「年金保険料」ですが、私は20歳で大学に入学したため、当然年金を支払う義務が生じてしまいます。私は最初の一年間分の年金については、学生納付特例制度を使って支払を先に延ばしていました。しかし、よくよく計算してみると4年間納付特例措置を利用すると、社会人になってから約60万円ほどの年金を納めなければなりません。正直支払うのはほぼ無理に近いなーと思ったので、2年生からは毎月郵便局で年金を支払ってました。学生時代に毎月1万3千円を払うのは極めてきつかったですが、完納しておかないと今後、年金がどうなるか分からない分だけ怖いと思ったので・・・
ただ、学生にとって年金納付に関する情報が少ないのも事実ですし、周りに支払わない人が増えていることも未納者数の増加に繋がっているのだと思います。社会保険庁では、学生の年金未納を防ぐために大学窓口での学生納付特例制度申請を来年度から可能にするようです。

社会保険庁は2008年4月から学生が大学や短大の窓口で、国民年金の保険料支払いを卒業後まで待ってもらう「学生納付特例」の手続きができるようにする。今は市町村の窓口に学生が直接出向いて申請する必要があるが、手軽に学生納付特例の手続きができるようにする。
社保庁は14日発表する。国民年金の加入対象となる20歳以上の学生は、自分の通う学校の窓口に年1回出向き学生納付特例の手続きをする。1回の手続きで同1年度内の最大1年分、保険料の支払いを猶予する手続きができる。

学生にとっては未納を避けるためにも申請しやすい環境を作ることが必要です。ただし、大学の窓口で申請を受け付ける以上、何故納付しなければならないかについても今後は大学が説明していく必要があるでしょうね。結構、納付特例を使うことのメリット・デメリットは知られていませんので、(例えば、納付特例を使うと実際に払う金額は高くなる等)そのあたりについても大学が学生に知らせていかなくてはいけません。もちろん、大学での申請を受け付けるということは、事務関係の説明会なんかも実施されるんでしょうね。社会保険庁側としても、これから準備で忙しそうです。

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