Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

立教セカンドステージ大学が注目されている

high190です。
先日、立教大学がシニア対象の講座を本格始動させたというニュースをお伝えしました。

[過去記事]
立教大学がシニア対象の講座を本格始動(2007/10/30)

どうやら正式名称は「立教セカンドステージ大学」だそうです。朝日新聞で特集記事とプレスリリースが出ていました。

(上記記事より一部抜粋)

■「立教セカンドステージ大学」の特徴

1.日本では初めてのシニア層のための本格的なキャンパスライフ
趣味関心事の延長線上にある1日だけの市民大学やオープンカレッジ、資格取得を目的とした短期間の通信講座などではなく、体系化されたシニア層のための本格的な新しい学びの「場」です。

2.立教大学の学部・大学院の専任教授陣や著名人が魅力ある講義を開設
カリキュラムは専任教授陣が創意工夫し、シニア層にとって、自ら「学びたい」といった魅力ある科目を開設します。また、学部の授業(全学共通カリキュラムの立教科目群)も2科目まで無料で受講できるのも大きな特徴です。さらには、著名人による講義や企業から協賛を受けた講座も開設します。
本科(1年)は、「エイジング社会の教養科目群」「コミュニティデザインとビジネス科目群」「セカンドステージ設計科目群」の3科目群で構成します。

3.都心のキャンパスで学び、若い学部学生と共に学部の授業を聴講することも可能
利便性と快適性に恵まれた立教大学池袋キャンパスは、シニア層の学びの場として最適です。学部の若い大学生たちと同じ科目を一緒に履修して、「いまどきの大学生活」を体験することができます。

4.学生の自主的活動と運営
受講生を単に教育の対象者として捉えるのではなく、社会経験豊かな受講生と教師が共に授業やゼミナール活動を作っていくという視点を大切にします。したがって、全ての受講生が3科目群のいずれかのゼミナールに必ず所属し、合宿やフィールドスタディなど自主的な運営に参加し、レポート(報告書)をまとめます。

5.昼夜開講制で、専攻科への進学も可能
本科は1年制とし、1科目が半年で修了するセメスター制(前期・後期制)を採用します。科目は3科目群それぞれ8科目にゼミナール等を加えた合計28科目を展開します。授業は昼間だけでなく夜間と土曜日にも行い、本科(1年)修了後、希望者は専攻科(1年)へ進学することができます。専攻科の受講生はコース・科目への出席は自由とします。

私が「おっ」と思ったのはゼミナールへの参加が必須だということ。特徴の中にもありますが、シニア世代の方々を学生として迎え入れると同時に豊かな社会経験を活かした形で大学に関わってもらおうとしています。これは18-22歳ぐらいの学生たちにとっても、学ぶことの意義や必要性について、改めて訴えかける効果もあるのではないでしょうか。