Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

匠を育てるコース制度

high190です。
伝統工芸品を復興させ、かつ大学のカリキュラムに組み込んでしまう。そんな取り組みを長野県飯山市と学校法人文化学園が実施するようです。

飯山市と学校法人文化学園(東京都)は24日、地元伝統的工芸品「内山紙」の生産振興を狙い、和紙製作体験を受け入れたり、後継者を育てる「いいやま匠(たくみ)大学」を設けた。担い手不足が深刻な伝統産業の復興を観光誘客と合わせて図る試み。農業や飯山仏壇など、他分野でも同様の取り組みを目指している。
匠大学は、岳北地方の和紙生産者7人でつくる内山紙協同組合の阿部一義組合長の和紙工場(飯山市瑞穂)と、文化学園が保有する宿泊施設「文化北竜館」(同)、同学園運営の文化女子大(東京都渋谷区)の3施設を「キャンパス」に設定。飯山市内では、一般観光客らに和紙作りの基礎を1−6日間で体験してもらうほか、起業に向けて技術を習得したい人向けには、工場で1年程度住み込めるコースがある。
同学園は、デザイン系学科がある文化女子大の学生らが、服飾利用など和紙の新たな活用法について研究を深める。
市内2施設でこの日開いた「開学式」には、市や文化学園の関係者ら約20人が出席。匠大学「理事長」を務める石田正人市長は「歴史を振り返りながら、新産業を市内に興したい」とあいさつ。出席者たちは、紙すき工程を見学し、地域活性化に期待していた。
匠大学は11月から参加者募集を始める。問い合わせは飯山市観光課(電話0269・62・3111)へ。

この取り組み、伝統工芸の復興と観光客誘致を行いたい飯山市とファッション面で伝統のある文化学園のコラボレーションです。
双方にメリットのある取り組みですが、参加者を募るにあたっての広報はどうするのでしょうね?伝統工芸から新たなビジネスチャンスを模索して、起業までに繋げられれば、特色ある取り組みになりますね。