Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

「サービスの本質」から学生サービスを考えてみる

high190です。
大学職員の研修ではグループディスカッションをやることがあるんですが、研修のプログラムの一番最初に参加者全員で講演を聞いてからディスカッションに入る、というやり方が固定化されているように思います。新任者研修では、よく学生サービスについてのディスカッションをやるんですが、その際に必ず話題になるのが、「学生サービスって何だ?」ということ。いわゆる企業での顧客サービスと異なり、相手が学生であるということからも、色々な意見が出るんですね。基本的には「顧客視点を持って!」という方向に落ち着くんですが、それだけ学生サービスに対する大学職員の関心度は高いと言えるでしょう。

それでは、「サービス」というものを本質的に考えると学生サービスのあり方も分かりやすくなるのでは?私はそんな疑問を持っています。

(上記記事より一部抜粋)

日本では日本人にあったサービス化が重要なのかもしれません。

「まったく新しいサービス」
ということを言っているわけではありません。
米国発のサービスを模倣してもいいので、その後どう変化させるかがポイントではないでしょうか。

私も仕事柄、新しいサービスはとりあえず使ってみます。これはソフトウェアも同じです。
(最近のIT業界の人材は実はこういう基本的な行動をしない人が多くなりました。システム開発会社ではWEBの新サービスのことを知らなかったり、WEB系会社ではデータベースのことをよくわかっていなかったり。これも日本のあしき習慣かもしれませんね)

この記事ではIT業界のことを話題にしていますが、他の大学の事例を調査して自分の大学に活かしていくという視点は大切ですよね。「いや、うちじゃ無理」というのではなく、社会からどう見られているか?という視点が必要ですよね。常に変化を求めて学生サービスを向上し続けるということが大切で、「とりあえず、今は問題なく回っているから」では何の変化もありません。

(上記記事より一部抜粋)

サービスの本質

今一瞬受けるサービスではなく、将来的にも利用してもらえるサービスを考える。利用者が本当に喜び、永続的に使い続けることがサービスの本質ではないでしょうか。

永続的に使い続ける…大学発行の卒業後も使えるメールアドレスなんかがありますけど、教育機関として卒業生に戻ってきてもらえるような教育プログラムを準備するなども継続性のある学生サービスですよね。何回かお知らせしていますが、米国には「人生に迷ったら大学に帰れ」ということわざがあるそうです。これも永続的に「学生」に対するサービスですね。