Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学で体育の必修が復活傾向に

high190です。
本日の日本経済新聞で興味深い記事がありました。

「体育」を必修科目に格上げする大学が増えている。体育を必修にする大学の割合は1990年代に5割を切ったが2005年度には71%にまで回復。ウオーキングやヨガなど学生の志向に合わせて種目も広がっている。運動不足に加え、コミュニケーション能力が低い学生が増え、「身体だけでなく心の健康づくり」に体育を役立てようという大学側の期待も背景にある。
今月3日、慶応義塾大の日吉キャンパス(横浜市)で1、2年生8人が「ウオーキング・エクササイズ」の授業に取り組んだ。大学周辺の約5キロのコースを姿勢に気をつけながら歩く。90分の授業を終えた経済学部1年の家田実佳さん(18)は「ウオーキングは自分のペースで汗を流せるのでいい」と笑顔で話した。

運動不足、コミュニケーション能力不足…そうした問題を解決するために体育の力が必要だということですね。確かに今春のはしか騒動を見ても、現在の学生たちは相対的に体力が低下している可能性があります。今後、追随する大学がたくさん出てきそうですね。
しかし、体育を実施するとなると当然運動場が必要になると思いますが、都心回帰を進めている大学さんたちはどうするんでしょう?慶應さんのように地域を上手に活用する手でしょうか?まあ、地域としても大学との連携を深めるいい機会かも知れませんし、積極的に売り込んでみるのも得策かも。