Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

アルバイトも大学のWebを通じて探そう

high190です。
私は大学生の頃、大学を通じてアルバイトをしていました。内容はセンター入試のときの誘導とか、日本語能力検定試験の試験官補佐とか色々です。
それ以外にも日雇いの単発バイトをいくつかこなしていましたが、結構探してくるのが大変なんですよね。
大学にはアルバイト情報専用の掲示板なんかもありましたが、そこを見ている人はほとんどいませんでしたし、今もいないのではないかと思います。要は見てもらいやすい環境を整備できるかどうかですね。

大学のアルバイト情報掲示板をWebで共有できるシステムを提供している会社があります。

大学による学生へのアルバイト紹介の仕組みが様変わりしている。ネットワークの運営会社に業務委託したネットでの紹介が急増、学内掲示板を使う方式は、大規模な大学の多くで姿を消しつつある。
事務の省力化だけでなく、仕事の内容にふるいがかかり、紹介を巡るトラブルを防げる点が普及を促している。


業種絞りトラブル防止
このネットは「学生アルバイト情報ネットワーク」の名で、株式会社「ナジック・アイ・サポート」(本社・京都市)が運営している。学生向けマンションを全国で提供している株式会社「学生情報センター」のグループ企業だ。
委託は2004年から始まり、先月には委託校が国公立計100校を突破、対象になる学生も100万人を超えた。関東39校、関西29校、中部23校のほか、福岡や仙台でも利用が始まっている。関東では早稲田、明治、法政、中央、立教、東京、千葉など、関西では、立命館同志社関西学院、関西、京都、大阪など、大規模大学の多くが利用し始めている。ネットには大学のホームページから入ることができ、期間や給与など、条件にあった仕事を探すことができる。大学の委託料はなく、企業から掲載料を取る仕組みだが、登録企業もすでに8000社を超えた。
このネットの大きな特徴は、酒の提供を主にする仕事、深夜の仕事、危険を伴う可能性がある現場作業や車などの運転が伴う仕事などを避けている点だ。業種は絞られるが、学業に影響が出るような仕事や、危険を伴う仕事を紹介する訳にはいかないという大学の立場を考慮して、この方針を貫いている。
「従来はどんなアルバイトか、内容を十分つかめないまま掲示していた嫌いがあった。旧態依然の仕組みでいいのかと疑問に思っていた」と最初に導入した明大の担当者は振り返る。
従来は約3000社からの申し込みがあった早大の場合、今年2月のネット導入で約2000社まで絞り込まれた。学生の登録は約1万5000人。「以前には『雇用条件が違っていた』といった学生からの苦情が結構あったが、今では皆無」と早大学生生活課。
企業にとっても、複数の大学に求人票を送る手間が省けることや、学生の身分確認が不要で、特定の大学にも求人を出せるといった利点があるという。ナジック社の山崎聖一・業務統括部長は「今後はアルバイトで『社会人基礎力』を付けられるようにするなど、就職活動に役立つような仕組みを広げたい」としている。

Webサイトを見ると結構な数の大学が登録していることが分かります。
どうやら信頼性を確保するために仕事内容・アルバイト内容の審査も実施されているようですので、学生が怪しいアルバイトに巻き込まれることもない訳ですね。運営会社が財団法人学生サポートセンターの出資を受けていることも、信頼性を確保することの大きな要因になっています。
参加大学が多ければ多いほど、企業側としても募集したい人材とのマッチングが図れます。