Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学間で学部の共同設置が可能になる?

high190です。
大学関連で大きなニュースが入ってきました。

文部科学省は大学同士が学部を共同設置できるよう、学校教育法を改正する方針を固めた。国公私立の垣根にとらわれず、柔軟に連携できるようにする。施設の共同利用なども幅広く促す方向で、特色のある大学間連携策には2008年度から財政支援も始める。同省は規模の小さい大学が多い地方で連携が進めば、大学運営の効率化が期待できるとみている。大学の再編がさらに進む可能性もある。
現行の学校教育法には、複数の大学が共同で学部をつくることを想定した規定がない。このため、近隣の大学間などで単位を互いに認め合う「単位互換制度」を導入しているケースはあるものの、学部そのものを共同設置することは事実上できないのが現状だ。

異なる大学同士で共同の学部を設置するということは、その中で設置科目を各大学ごとに折半するというイメージでしょうかね。もし、実現すれば大学側は少ない負担で教育を実施できるというメリットがあります。ただ、履修申請の際には両方の大学でシステムを統合しておかないと混乱しそうですね。特に履修登録をWebベースで行っている場合、大学ごとに異なるシステムを使っていることが多いですので・・・

記事中には「大学の再編」という文字も。文部科学省も法令面での整備を進めつつあるということの表れですね。