Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

立命館大学の学生が「紙ペン」を作成して発売

high190です。
普段、私は学生支援の仕事をしていますが、その中には学生に企画案を考えてもらうプロジェクト形式のものもあります。学生たちは職員の硬直化した頭では考えられない、ユニークな発想を持っていますが、問題はそれをいかにして形にしていくかです。私も学生の企画案を添削したりしますが、非常に面白いアイデアも「いかに表現するか?」ということがとても大切ですし、そういった能力を学生には身に付けてもらいたいなーと思っています。

そういったことを実行している学生団体がありました。

【デザイン良く、おしゃれ】
【「身近な文具で関心を持って」】


立命館大学の学生グループ「Reco.lab(レコラボ)」が、紙でできたペン、通称「紙ペン」をつくり、売り出している。「デザインが良いと、大事に使うので環境に良い」「面白い環境活動」という発想で環境問題に向き合うメンバーは、「身近な文房具をきっかけに、環境に関心を持ってほしい」と話している。
レコラボには、英語で「recycle(再利用する)」「economical(倹約な)」「lab(研究室)」などの意味が込められている。これまでに菜種油などのバイオ燃料で路線バスを走らせる「菜の花プロジェクト」や、電気を消してろうそくの中で環境に思いを巡らす「キャンドルナイト」など、大学の枠を越えた環境活動もしてきた。
紙ペンは、そんな持続可能な環境社会の実現を目指す取り組みから生まれたアイデア。筒状のペン本体に再生紙を使用し、インクの芯を取り換えることで何度も使うことができる。環境先進国ドイツで生まれ、官庁や学校などで月間数千万本も使用されているが、日本ではあまり知られていない。
メンバーは05年、紙ペンを製造販売している国内企業に紙のボールペンの製作を依頼。「人間が木(自然)の中に入る」ことを表現したデザイン画に、「Shell we get back the ‘NATURE'?(自然に返りませんか?)」「Emergency Eco!!(環境の緊急事態)」のロゴを印刷。紙ならではの温かみが伝わってくる。紙のシャープペンシルも作った。
紙ペンの本体は赤、青、緑、クラフトの4色で、インクは黒色のみ。ボールペンは1本105円、シャープペンは同210円。レコラボのホームページ(http://recolab.com/)を通じて注文出来る。レコラボ代表の大嶋紫(ゆかり)さん(19)は「紙ペンの収益は、新たな環境活動の資金にしたい」と話している。

昨今の地球温暖化に伴い、人々の環境意識は非常に高まってきていると考えられます。大学においてもこうした活動を学生主体で運営しているところは数多くあるのではないでしょうか。

個人的に色々興味が沸いたので、Reco.labのWebサイトを見てみました。

色々コンテンツを見ていて気づいたのですが、会計報告に関する情報が記載されていません。環境活動を実施しているならば、学生であっても会計報告は実施すべきだと思いますし、そうした情報を記載した方が公共性・健全性を証明する上でも良いはずです。そのような内容も織り込みつつ、今後も熱心に活動していってもらいたいと思います。