Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

カレーの魅力を大学で学ぶ

high190です。
個人的な話ですが、私はカレーが非常に好きです。(一人暮らしなもので、料理するのが大変な時はレトルトカレーにとっても助けてもらっています)
日本でカレーが一般的に食されるようになってきたのは、明治時代の後半あたりだそうです。
もはや、日本人の食卓にすっかり定着していますね。

そんなカレーについて、大学の公開講座で学べるという企画を明治大学では実施しています。

誰もが当たり前のように食べているのに、カレーのことは意外に知らない。ここまで日本の食生活に根付いた秘密はどこにあるのか。歴史やマーケティング、スパイスの効能……。様々な角度からカレーを学ぶ公開講座が人気を集めている。
土曜の午後、東京・お茶の水明治大学大塚食品の看板商品「ボンカレー」が並んだ教壇で、授業が進められていた。講師は同社のレトルト食品担当者。生徒約60人の顔ぶれは、大学生からお年寄りまで多彩だ。
「開発当初はレトルト技術がなく、役立ったのが大塚製薬が培った点滴の殺菌技術だった。営業マンは、自ら問屋などで炊き出しをして売った。68年2月12日に80円で発売され、その日がボンカレーの日です」
受講生から笑い声が起きる。「レトルトカレーも製造後1カ月くらいが一番おいしい」など、耳より情報に思わず「ほおー」とうなずく人も。ボンカレーの歴代CMが上映され、「ボンカレー パンにつけたらパンカレー」などの「迷」コピーも紹介された。
好きな歌手がカレー好きという千葉県流山市の会社員中崎朋子さん(35)は「社会に出て年がたつと関心の幅が狭くなるけど、カレー一つでここまで話が広がっていくので、とても刺激になる」と話した。
公開講座「カレー探訪講座」は、5〜10月に10回開かれ、調理実習から、スパイスの特徴や国際競争の史実、カレー粉の歴史、ビジネスとしてのカレーまで、幅広くカレーを学べる。
企画した明大リバティ・アカデミー事務局の杉浦哲也さんは「大学の足元の神保町は特徴あるカレー店が多い。アカデミックに楽しみながら地元を知ってもらえたらと、05年に始めた」といい今回が3回目。2月中旬に募集を始め、すぐに定員に達したほどの人気だ。
「次第にブランドカレー志向が高まっている。いわばカレー好きの二極化。それが、この講座に結びついたのでは」と新宿中村屋の二宮健総料理長(71)は見る。
長年、二宮さんは給食担当者やレストラン関係者に講習会を開いてきたが、一般向け講習会の依頼が来るようになったのは4年ほど前から。
講座では、細かい質問が幾つも投げかけられ、講師陣もやや緊張気味だ。
そんな刺激的な授業は、7月で実質的に終了。最終回の10月は、生徒各自の研究が発表される予定だ。
週3回はカレーを食べるという板橋区の派遣会社員鈴木智昭さん(26)は「オリジナルカレーを発表したい」と毎週欠かさず通っている。
(カレーと日本人〉 最初のカレー目撃記録は、1863年の遣欧使節団にいた三宅秀が日記に書いた、船に乗り合わせたインド人の食べた「至って汚き」ものとされる。英国経由で日本に伝わり、最古のレシピは「西洋料理指南」(1872年刊)にある。エスビー食品の計算では、日本人は1人あたり年に79回食べている。

広く知られているカレーですが、まだまだ知られていない側面も多くあります。
そうしたところに着目して、カレーについてさらに深く知ってもらおうというのは面白い取り組みですね。