Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

青山学院大学がキャンパスの再開発計画に着手

high190です。
私の勤めている大学はこじんまりした建物ですが、結構デザインが凝っているので学生時代から好きでした。
ただ、最近は少しずつ建物の老朽化が進んできているので、現状の躯体を維持した形でリノベーションできたらいいなぁと個人的には思っています。

さて、青山学院大学では青山キャンパスの再開発計画に着手し、今年度中に着工することを発表しました。

青山学院は、青山キャンパス(渋谷区渋谷4)の再開発計画について事業内容の一部を明らかにした。キャンパス内で最も古い高等部北校舎(1925年=大正14年竣工)などの建て替え事業を発端に、2007年度中の着工を目指す。
再開発は「伝統の中での新生」などをテーマに同学院が取り組むトータルデザインに基づくもの。専門教育の実践や大学院体制の拡充、世界レベルの教育研究拠点の開設など教育面の再構築に加え、青山キャンパスの再開発事業では、主に高等部校舎の建て替えと「大学A棟(仮称)」の新築などを計画している。
大学A棟は今後順次校舎を建て替える際の「受け皿」として活用し、新設学部の教室や研究を確保するための校舎を新築。改築が決まった高等部校舎は、安全・防犯対策の強化、教育環境の改善、利便性の向上などを基本プランに建て替え工事を進める。
同学院によると、各取り組みの総工費は大学A棟新築が30億円、高等部校舎改築が60億円。1929年(昭和4年)に当時大学図書館として建設された「間島記念館」(旧間島記念図書館)は、歴史・文化的建築物として免震化工法による保存が決まった。外壁の剥落防止などの安全改修、バリアフリー化などを計画している。
各再開発事業の詳細ついては、着工時期も含め9月中旬以降に正式発表するという。1874年(明治7年)創立の同学院は、1883年に青山の地に「東京英和学校」(1894年「青山学院」に改名)を開校。その歴史は120年以上に及ぶ。青山学院大学は1949年(昭和24年)に開設された。

やはり伝統のある大学では、伝統を上手に残しつつ新たな風を吹き込むような取り組みをしていますね。