Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

神戸女子大学が沖縄の祭祀をデータベース化してWeb公開

high190です。
日本におけるリゾート地として注目される沖縄。
日本では珍しい、亜熱帯気候の場所としておなじみですね。

そんな沖縄ですが、過去には中国との朝貢貿易を行っていたりして、日本の中でも特殊な文化を持っています。
沖縄の文化的な背景のひとつである「祭祀」を神戸女子大学ではデータベース化し、Webに公開しています。

記録写真約8000枚を収めた沖縄祭祀資料DB 神戸女子大学古典芸能研究センターの沖縄祭祀(さいし)資料データベース(DB)がこのほど完成し、インターネットで公開されている。甲南大学の研究者らでつくる沖縄祭祀研究会が1978年から96年にかけ、沖縄本島や離島で調査のために撮影した伝統的な祭祀の記録写真約8千枚を同センターが依頼を受けてDB化した。
DBで紹介されているのは石垣島西表島宮古島の豊年祭、本島や伊平屋島のウンジャミ(海神祭)など26種の祭祀で、78年を最後に途絶えた久高島のイザイホーも含まれている。
地域やキーワードから祭祀を検索でき、祭祀の様子を撮影した写真を時系列で並べているほか、使用される道具なども紹介している。
同センターの阪口弘之センター長は「これだけ伝統的な祭祀資料が集まっているDBはほかにはない。消滅したり、変容した祭祀もたくさんあり、残された資料は貴重なものになっていくと思う」と話した。
DB完成を記念するシンポジウム「時空をこえて―沖縄祭祀と祭り」が6月16日、神戸市中央区の同大で開かれた。DB作成に携わった同センターの武藤美也子教授が「沖縄祭祀20年の時空」と題して基調報告。「沖縄の祭祀は日本の原風景を考える上で、貴重な手掛かりを与えてくれる」と話した。
DBは同センターのホームページ(http://www.suma.kobe-wu.ac.jp/geinou/)から利用できる。

上記記事中にもありますが、消滅したり変容してしまう文化もあります。そういったものをデータベース化し、Webで誰にでも見られるようにする取り組みは特筆に価する社会貢献だと思います。