Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

8割の大学3年生はインターンシップを重視している

high190です。
最近、「インターンシップに参加したいので公欠をお願いします」と部署に来る学生が増えてきています。
大学としても、学生が就職前に企業で実習を積むことで企業の実態を少しでも理解し、学生と企業の希望をマッチングさせられるような体制作りのためにもインターンシップを重視し、積極的に送り出しています。

そんな状況を反映してか、統計調査でも面白いデータが出ています。

マクロミルは6月11日、大学3年生を対象に、企業で一定期間就業体験できるインターンシップ制度についてアンケート調査した結果を発表した。それによると、インターンシップの認知度は97%。これらの学生の78.9%は「インターンシップは就職活動の入り口」と考えている。
インターンシップに是非参加したい」または「すでに応募した」といった回答は合計28.0%。「機会があれば参加したい」が59.9%だった。
インターンシップへの参加意向がある学生に、その理由を尋ねたところ、「働くことがどのようなことか知るため」という回答が68.4%で最も多かった。以下「希望する仕事の実務を体験したいから」(60.6%)、「業界研究のため」(54.0%)、「自分の適性を把握するため」(51.5%)と続いた。
インターンシップ先企業を選ぶ際に重視する点は、「自分が興味のある業界かどうか」という回答が90.6%でトップ。「インターンシッププログラムの内容」が71.9%でこれに次いだ。希望するプログラムの内容は「実践に近い形で、業務の一部を体験する」(83.1%)、希望の実施期間は「1週間以上〜2週間未満」(43.9%)という回答がそれぞれ最も多かった。
なお、インターンシップに参加した経験のある大学4年生を対象に、プログラム内容について感想を尋ねたところ、「満足した」という回答は79.5%。47.6%は「働くことがどのようなものか分った」としている。インターンシップ先の企業に就職したいかと尋ねると、「就職したいと思う」という回答は40.8%あった。
調査は5月24日と25日、インターネット上で実施した。有効回答数は大学3年生が515、大学4年生は103。

インターンシップに参加することで学生はおぼろげにしか掴めていない「就職」についてイメージすることが出来るようになります。
学生にとってはメリットの大きいインターンシップですが、実は大学にとっては極めて神経を使うことでもあります。
本学では、インターンシップを修了した学生に単位を与えていますが、通常の科目と異なり、履修を取り消すといったことが非常に難しい点があります。通常科目ですと履修を取り消すのも大学と学生の協議による判断となりますが、「企業」という第三者が関わるインターンシップでは、受け入れ先が決まったあとに取り消すということはできないのが実情です。
(内情をお話しすると、インターンシップ受け入れ先企業は、これまでに本学から採用実績があるところがほとんどです。よって大学としても、今後も卒業生を受け入れてもらうために良好な関係を維持したいという「本音」があります)

学生向けのキャリア教育として、インターンシップは有効な手段だと思いますが、ただ企業に行くだけではなく、もっと事前に受け入れ時にどのような業務に従事させるのかを詰めておくなど、戦略的な取り組みがこれからは必要になってくると思います。