Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

松井証券、一橋大と共同研究 個人投資家の行動分析へ

high190です。
一橋大学とオンライン証券専業の松井証券は、個人投資家の行動分析に関して共同研究を実施します。

ネット専業大手の松井証券一橋大学個人投資家の投資行動についての共同研究に乗り出す。松井が保有する投資家の株式売買データなどを匿名の形で大学に提供、投資家が株式売買の際に必ずしも合理的な判断をしない原因や望ましい情報提供のあり方などを探る。松井は研究成果を個人投資家向けのマーケティング戦略にも活用するという。
人間は必ずしも合理的に行動するとは限らないなどの前提に立って金融市場を分析する「行動ファイナンス」と呼ばれる経済理論に基づく研究になる。今後3年間、一橋大大学院の三隅隆司教授が中心となり研究を行う。松井は個人が特定できないようにした上で年齢、職業、投資経験などの特性を表すデータを提供する。
研究では「投資行動にうまい、下手はあるのか」「利益を出す投資家と損する投資家にはそれぞれどんな特性がみられるのか」なども探っていく。

最近では行動経済学という学問分野が注目を集めています。
(ちなみに2002年のノーベル経済学賞(厳密にはノーベル賞ではない)では、ダニエル・カーネマンとバーノン・スミスが「行動経済学と実験経済学という新研究分野の開拓への貢献を称えて」という研究で受賞しています。)

確定拠出年金の適用等で、今後は資産運用に関して自己責任が求められる時代となりました。
個人投資家の行動分析を研究することで、証券会社には新規商品開発も可能になります。