Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

「大学教員の多くが,ポッドキャストやブログの教育的な利用価値を認めている」,米調査

high190です。
私は大学職員として、大学のWeb2.0活用による教育効果向上に大きな可能性を感じています。
本日は、大学でのWeb2.0に関する刺激的な情報をご紹介します。

大手学術出版社の米Thomson Learningは米国時間5月7日,「多くの大学教員が,ポッドキャスト,ブログ,ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)の教育的な利用価値を認めている」とする調査結果を発表した。
今回の調査は,4年制または2年制大学で人文科学,社会科学,経営学,経済学を専門とする677人の教員を対象に実施したもの。それによると,新しいメディア・ツールは学生の間で人気が高いため,大学職員は高等教育におけるコミュニケーションおよび学習ツールとして利用価値があると認識していることが明らかになった。
調査によれば,SNSに詳しい回答者の約50%は,このようなサイトが学生の学習方法を変えると感じているという。90%近くは,教員の採点や評価を行うサイトの存在を知っており,67%は自分が採点されているかどうかを確認したと答えている。回答者の大半はSNSを利用していないが,個人的または仕事の目的で使用している職員もいる。ブログを持つ米国人は全体の8%未満だが,調査の対象となった大学教員の約10%はブログを保有していた。また,35%近くはポッドキャスティングが学生とのコミュニケーション・ツールとして役立つと考えていることもわかった。

アメリカではPodcastで講義情報を公開している大学が多くあるためか、こうしたことについて好意的に捉えている教員が多いのですね。ちなみにアメリカの代表的なPodcastとしては、次のものがあります。

日本でも大学でPodcastを導入しているところはたくさんあります。ちょっと探しただけでこれだけ見つかりました。

下記の記事でもご紹介しましたが、日本においても講義情報の一般公開は社会的に要請されていることです。これからもっとこうした取り組みが拡大することが予想されます。日本においても、こうした調査が行われれば、比較研究が可能になりますので、是非とも実施していただきたいですね。

【過去記事】
Webを使った大学のオープン化、講義の公開に強い期待〜gooリサーチ結果