Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

外国のビジネススクールがソーシャルメディアをカリキュラムに取り入れ始めた

high190です。
TwitterFacebookなど「ユーザーが情報を発信し、形成していくメディア」のことを「ソーシャルメディア」と呼びます。Twitterも日本で一般化してきた感がありますが、欧米のビジネススクールではソーシャルメディアの講座をカリキュラムに加えるところが増えてきているそうです。


米ボストンのハーバード・ビジネス・スクール(ハーバード大学経営大学院)や米ニューヨークのコロンビア・ビジネス・スクール(コロンビア大学経営大学院)をはじめとする欧米のビジネススクールが、経営学修士号(MBA)のカリキュラムにソーシャルメディア関連の授業を組み込むケースが増えている。講座案内や担当講師の説明によれば、ハーバード大とコロンビア大を含め、少なくとも6つの名門ビジネススクールがここ1年で、インターネットマーケティングソーシャルメディア戦略に関する講座を新設している。ソーシャルメディアに精通したビジネスパーソンを求める企業の要望に応えるためだ。

ソーシャルメディアマーケティングできる人材が徐々に求められてきているようですね。ビジネススクール側も企業からの要望に応える形で、ソーシャルメディア戦略をカリキュラムに追加しているようです。

インターネットマーケティングの講座をいち早く開講した先駆者の1人、米シャンプレイン大学のエレイン・ヤング准教授(マーケティング学)は、「MBAコースの学生にとって、デジタルツールの理解は欠かせない」と語る。シャンプレイン大は2000年からソーシャルメディア講座をMBAコースに組み込んでいる。こうしたツールを習得した学生は企業の業績向上に貢献できるため、就職先が見つかる可能性が高くなる。
ヤング准教授は「企業はこうしたツールに精通した学生を求めている。だが、単にfacebookに自身のページを持っているだけでは不十分だ。学生らは『facebookで企業の公式ページを構築・運営する方法や、人々の関心を集める方法を自分は理解できているだろうか』と自らに問いかける必要がある」と付け加える。

TwitterFacebookといったソーシャルメディアは誰でも登録すれば使うことができます。しかし、ただ使うだけではなく、企業戦略の中にソーシャルメディアをどのように組み込んでいくかということについては、まだ試行錯誤の段階であると言えるでしょう。ソーシャルメディアを活用できるビジネスリーダーを育成するカリキュラムを組み込む大学院が、日本でも近いうちに出てくるでしょう。

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