Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

東京大学が女子学生向けの説明会を実施

high190です。
日本の最高学府である「東京大学」に対する一般的なイメージはどのようなものでしょうか。Web2.0ツールの「メリットデメリット」で調べてみるとこんな感じです。

「なんだかんだで日本一」とは、なかなか面白い指摘です。こうしたパブリックイメージというものは大学にとって実はとても大切で、「あの大学は大手企業への就職に強いらしい」とか「あの大学は小規模でいい教育をやっているらしい」といった、口コミ的な評判が結構重要だと思うのです。

東京大学というと「最高学府」という意味でどこかしら固いイメージがあります。そんなこともあってか、女子学生の比率はあまり高くないようです。東大側でもそのことについて問題意識を持っているようで、女子限定の説明会を実施するということになったようです。

東京大学が12月に初めて女子高校生限定の大学説明会を主催する。今年度の東大の女子学生比率は19%で、国立大平均(36%)の半分程度。先輩の「お姉さん」たちの姿を見てもらうことで東大女子に対する「誤解」をなくし、積極的に受験してもらうのが狙い。「まず30%を目指す」(渡邉省三・本部入試グループ長)としている。
説明会は12月2日午前11時から東京都千代田区の学術総合センター一橋記念講堂で。東大の女性教員が研究や教育の様子を紹介するほか、ウェブ制作などの会社を経営する大里真理子さん(86年卒業)が「自分の可能性を広げる」をテーマに講演。パネルディスカッションでは、NHKアナウンサーの島津有理子さん(97年卒業)を司会に学生や卒業生、教員が「東大女子ライフ」について語り合う。
さらに女子学生や卒業生が東大入学までの受験生活や将来の夢を語ったり、学生生活を紹介したりする女子高生向けのパンフレットも作成中だ。
女子高生のほか、中学生や浪人生、それらの保護者も可。無料。先着500人で事前申し込みが必要。問い合わせは事務局(0120・554・954)へ。

こうした説明会を実施するときには、卒業生の力がとても大きいものです。受験生にとって、その後の目標になるような人から話を聞けるということは大学関係者の説明よりもずっと説得力があります。最近では、女子学生のコミュニティサークルなんかも出来ているようですし、東大への進学を考える女子学生が今後、増えていくかもしれませんね。

上記のブログを見ると、東京大学のイメージを変えようと活動している学生さんもいるようですし、こうしたサークルと大学が一体になって広報活動を行うと受験生に与える影響はもっと大きくなりそうです。