Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

ハーバード大学基金が損失計上?

high190です。
ハーバード大学基金といえば、ヘッジファンド並みの利益を計上したことでも有名です。

この基金運用担当者、ジャック・メイヤーいう人だそうですが、高額な報酬を受け取っていることが判明して辞任してしまいます。
上記、大学プロデューサーズ・ノートのマイスター氏のコメントを引用すると

マイスターも、同感です。
批判はわかりますが、結果としては、ハーバードにとってはプラスの結果にはなりませんでした。
メイヤー氏ほどの人材はそうそう得られないでしょうし、ましてこのような辞任劇があった以上は、いたとしてもハーバードには来ないでしょう。

どうやら、そのとおりの結果になりつつあるようです。

ハーバード大学が運営する基金「ハーバード・マネジメント」など著名な米基金が、ヘッジファンド「ソーウッド・キャピタル・マネジメント」への出資で大規模な損失を被る可能性が出ている。同ファンドに出資しているのは、ほかにアーデン・アセット・マネジメント、エートス・キャピタルなどという。
ソーウッド・キャピタル・マネジメントはハーバード・マネジメントの元資金運用担当者ジェフ・ローソン氏が3年前に設立したもので、ハーバード・マネジメントは当初、約5億ドルを出資していた。
ローソン氏は、クレジット市場の問題のあおりで、ソーウッドは30億ドルの資産の半分を1カ月弱で失った、と説明。同氏は7月30日に、ファンドは閉鎖し、残った資金を投資家に返還する、としているが、正確な損失額の算出にはなお時間がかかる、としていた。
関係筋によると、ハーバード・マネジメントは、ソーウッドへの出資に絡んで、3億5000万ドル近くを失ったもよう。ハーバードのスポークスマンは、個々の投資にはコメントしない、と話している。

やはり、ハーバードとはいえども優秀なファンドマネジャーの存在が如何に重要なのか。
学校法人の財務担当者、CFOを担当する人はどんなタイプでしょうか?銀行出身者が多いなんていうことも良く聞きますが。

また、大学という非営利組織における資金運用などがどれだけ認められるのか、という点についても関心の湧くところです。